「Tシャツが乾くまで」と夫婦のすれ違いについて

洗濯物は普遍的な夫婦間のすれ違いの種
五箇公貴 2026.08.04
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明日はもう5話。

「好きな人フィルターですっけ? 掃除したほうがいいっすよ」。

1話のラストのセリフである。脚本は「SILENT」などでおなじみの生方美久さん。見ていてゾワっと来た。演出はTBSのエースディレクターで大尊敬する土井裕泰さん。大好きなharuka nakamuraの音楽もスピッツの主題歌も押しつけがましくなくてとても良い。土井さんの演出は今回もしっかりと地に足がついていて、繊細な生方さんの脚本(今回はいつもより大胆な構成だが)をしっかりと味のある”大人のテレビドラマ”に仕上げている。美術や衣装もどぎつい色がなく、抑えた色合いの画面構成でとても心地がよい。本当に品のある演出、大好きです。未見の方はぜひご覧になってみてください。

恋愛ドラマは僕は仕事がらもあって引きで冷静に見ることが多いんですが、それでも蒼井優さんの感情があふれ出るかどうかの瀬戸際の演技(2話のラストは特に)をはじめ俳優さんたちの素晴らしい演技に、毎回心をつかまれています。

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先日、友人の女性とこのドラマの話から夫婦間のすれ違いの話になりました。彼女はパートナーが洗濯機を回して乾燥までのコースを押すだけおして、あとはそれっぱなしにされるのがとてもムカつくと言っていました。彼女曰く、「それで洗濯した気?最後にたたんで片付けるのは私ってことだよね」と。あー、そのパターンかぁ…。うちでも僕がクリーニングに出す洗濯物をランドリーバッグに入れて玄関に置いておくと決まって妻が起こりだします。「これってあたしに出して来いってことだよね」と。

今朝、洗濯物もたまって、来週会社に来ていくワイシャツもなくなってきたので、ランドリーバッグに洗濯物を詰めて玄関に置いておきました。友人の話も思い出しそのまま洗濯物を出してに行こうとした瞬間、妻は私にこう言い放ちました。「あ、それ、出しちゃダメ。今日、日曜で高いから」。まあ、でも今行かないと出すチャンスがないから多少高くても…と、出て行こうとする私に、また「マジでやめてくんない?あと、それ玄関に置いておかないでね」と言って去っていきました。僕はもう一度、籠に洗濯物をもどし、何事もなかったかのように部屋に戻りました。

会話をしていても同じトピックについて話しているのに微妙に中心がずれている。そんなことが沢山あります。かつてはそれでも許容していく寛容さをお互い持ち得ていたのにな、とふと思ったりします。

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