ナイロン100℃と燃え殻さん

連休最終日、下北の夜。
五箇公貴 2026.09.25
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「サ道」の偶然さん、三宅弘城さんが所属する劇団、NYLON100℃の久々の本公演「管理人ご夫妻」を拝見しに下北、本多劇場へ。70年代のアパートを舞台にした群像劇コメディ。久しぶりに歌あり、踊りあり、昔ながらのアングラ芝居をあえて再現していて、世代ではないけど、懐かしさを感じる脚本演出でした。

50回公演、すごい

50回公演、すごい

主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチ・通称KERAさんが率いるNYLON100℃は学生の頃から見ている憧れの劇団。KERAさんの脚本と演出は音楽とビジュアルが格好良く、俳優たちも個性があふれていて、演劇×ポップカルチャーという感じで他の劇団と一線を画していた。

それがきっかけで前職テレ東時代に「怪奇恋愛作戦」というKERAさん監督・演出のドラマをプロデュースさせて頂いた。「怪奇恋愛作戦」は麻生久美子さん、坂井真紀さん、緒川たまきさんらが出演する怪奇コメディで、おもちゃ箱をひっくり返したみたいなナンセンスドラマ。ウッディ・アレンや悪魔くんなど、KERAさんが影響を受けたポップカルチャーを詰め込んだ作品だった。今を時めく白石和彌さんもゲスト監督として参加しているのはあまり知られていない。DVDのみで見られます。

面白い作品の現場が必ずしも面白いとは限らない。「怪奇恋愛作戦」の現場は今思い起こしても大変だった。前職のテレ東という会社は引くぐらい予算がなく、昔はそれを自虐にしていたが、もはや今思い返すと笑えないレベルだ。だから後輩がテレ東のお金のなさを自虐ネタに話している時は少し複雑な気持ちになる。

最終話。犬神家の一族と八つ墓村とタイムループものを足したようなホラーコメディのロケ。山梨の山奥の今にもつぶれそうな旅館を借りて早朝から深夜まで撮影は行われた。生涯最多レベルの蚊の襲来、人がいないはずの客室に写り込む三人の老婆、などラストを飾るにふさわしい?怪奇現象のオンパレード。しまいには夜の設定なのにハプニングが多すぎて朝になってしまうという絶体絶命の展開に。撮影は朝方なんとか終わり、ぼろ雑巾のようになって車で帰京する途中、中央道で車が故障し立往生、レッカーを呼ぶ羽目に。呪いは撮影が終わった後までつづいた。

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